損小利大。
トレードをしていると、よく耳にする言葉だと思います。
FXで例えるならば、20pipsで損切りを設定するならば、利確は20pips以上で利確しましょうということです。
今回は損小利大に付いて考えて行きたいと思います。
FXトレード・損小利大だけでは勝てない
損小利大でよく言われるのが、1:2くらいの比率が良いと言われます。
例えば「損10pipsに対して利益は20pips取りなさい」という事です。
単純に考えれば、勝率が50%だった場合、10pips負けても次に20pips勝てば、プラス10pipsの利益になるということです。
2回負けても1回勝てばトントンになるので負けにくいです。
しかし相場は甘くは有りません。
トレードを実践している人なら分かると思いますが、損失額に対して倍の利益を取るのはどれほど難しい事か。
できるだけ勝率を上げよう!
いくら損小利大のトレードをしていても、勝率が悪ければ意味が有りません。
水平線を引き、マルチタイムフレーム分析をして勝率を上げましょう。

上の画像は黄色の線が日足の20MA,赤い線が4時間足の20MA,青い線は1時間足の20MAです。
青い線のサポートラインを抜けたところでエントリーをします。
直近高値の少し上辺りに損切りをおいて1:2の損小利大のトレードをします。
フィボナッチに300%を追加してエントリーポイントから損切りポイントにフィボナッチ・リトレースメントを逆引きをすれば、300%のところでちょうど、1:2のリスクリワードになります。
勝っている人は逆張りが多い?
一般的には順張りを推奨する人が多いです。
しかし順張りトレードは損切り幅が開き気味になってしまいます。
以前にも書きましたが、固定pipsの損切りは根拠がなくおすすめできません。
損切りは基本的に直近の安値、高値に置くのが一般的です。
損小利大を考えると、利確幅は損切り幅より大きく取らなければならないのでトレードが難しくなります。
しかし逆張りの場合は、レンジの上限、下限での反発を狙ったり、直近安値、高値に水平線を引き反発を狙ったトレードのなるので、損切りはその付近に置くことができ、損切り幅が小さくなり、損小利大を実行しやすくなります。
ただ逆張りとは言っても、その前にマルチタイムフレーム分析で上位足のトレンド方向を確認した上で、下位足での逆張りトレードを実行します。

上の画像は15分足です。
下落トレンドから、直近安値を抜いて上昇していますが、4時間足の20MAにタッチして長い上ヒゲが出てたので次の足でショートエントリーをします。
損切りは長い上ヒゲの少し上に置きます。
逆張りは損切りポイントを狭くできるので、下落幅が小さくても1:2の損小利大のトレードができます。

上の画像は先程の15分足から4時間足にしたチャートです。
15分足のチャートでは上昇に転換していますが、4時間足で見るとちょうど売り戻しの場面で20MAにタッチしたあたりです。
サイコロトレードの損小利大では勝てない
損小利大を調べるとサイコロを振って50%の確率で損小利大のトレードを例えをする人がいます。
書籍でも損小利大を実行すれば、コイントスで勝てるようなことを書いている本もありました。
しかし実際にやってみると勝てないんです。
サイコロトレードもコイントス手法も、値幅や相場のボラティリティーを全く考慮していません。
サイコロは偶数か奇数、コイントスは裏か表。
数字で言えば0と1でしか物事を考えていません。
値幅や相場の流れ、強さなどを全く考慮していないんですよね。
これはMT4の自動売買で確認した人もいて、いろんなリスクリワードで検証していましたが、結局は右肩下がりのグラフになってしまいます。
そんな手法で勝てたら、みんなやってますよね。
まとめ
損小利大も大切ですが、いちばん大切なのは、勝率だと思っています。
レジサポラインを意識しながらマルチタイムフレーム分析で上位足の流れに逆らわないでトレードすれば勝率も高く、安心してトレードできると思います。