テクニカル指標で際もメジャーなものは、移動平均線です。
多くの人も、一度は使ったことの有るテクニカル指標だと思います。
今回は移動平均線を利用したパーフェクトオーダーを紹介します。
パーフェクトオーダーの特徴
パーフェクトオーダーは移動平均線を複数本使用したテクニカル手法です。
どのような特徴が有るのでしょうか?
順張り専用
パーフェクトオーダーは移動平均線を短期・中期・長期と表示させて、トレンドの方向を見ます。
例えば、上昇トレンドの場合は短期<中期<長期と順番に並んだ場面では上昇トレンドが発生していると判断し、買いエントリーのシナリオを考えます。
下落トレンドの場合は短期<中期<長期と並ぶと下落トレンドが発生したと判断します。
短期間のトレンドでは発生しない
パーフェクトオーダーは短期・中期・長期の異なった期間の移動平均線を使用してますので、短期的なトレードではパーフェクトオーダーは発生しません。
比較的ながいトレンドが発生した場合、パーフェクトオーダーが成立します。
移動平均線の設定方法・本数
パーフェクトオーダーは複数の移動平均線を使用します。
本数は人により変わって来ますが、基本的に3本~4本が多いようです。
移動平均線の本数に制限が有るわけではないですが、数が多くなるとパーフェクトオーダーが成立しにくくなり、エントリーチャンスを逃す場合も有ります。
トレンド発生からパーフェクトオーダーになるまで時間がかかってしまうので、移動平均線は3本程度で良いと思います。
移動平均線は短期20MA,中期50MA、長期100MAがメジャーな設定値でしょうか。

数値に関してはトレーダーによってまちまちです。
あまり数値を詰め過ぎたり、広げすぎても、バランスが悪いので考えながら、セットアップしなくてはなりません。
移動平均線の種類はSMAかEMAで好みで使い分ければ良いです。
パーフェクトオーダーの取引方法
パーフェクトオーダーは以下の順序に並ぶことが条件となります。
上昇トレンド:短期>中期>長期
下落トレンド:短期<中期<長期
ただパーフェクトオーダーがエントリータイミングというわけでは有りません。
トレンドを読むことが目的なので、取引方法は別になります。
フラッグパターンやディセンディングトライアングル、移動平均線タッチなど一般的に順張りで使う手法を使います。
パーフェクトオーダーを検証してみる
下の画像を見てみましょう。
青い四角で囲んでいる所が下落のパーフェクトオーダです。

①が直近安値をブレークし、エントリーポイントとなるポイントです。
②が貯金安値をブレークアウトした後に、切り上げラインを引いてブレークしたらエントリーするポイントです。
利確はフィボナッチエクスパンションのEF100あたりまで狙いたいところです。
下の画像を見てみます。青で囲っている部分がパーフェクトオーダーです。
パーフェクトオーダー後に押し目をつけている所が有ります。
赤丸のところにお押し目が有り、サポートラインを引けます。

サポートラインで反発したのを確認し、切り下げラインをブレークしたあたりでエントリーしたいです。
利確は直近高値、フィボナッチエクスパンションのEF100あたり利確をしたいですが、ちょうど手前で急騰しているので、EF138.2かEF161.8まで、分割決済で狙っても良いかもしれません。
パーフェクトオーダーのメリット・デメリット
パーフェクトオーダーもメリット・デメリットが有ります。
すこし考えてみましょう
メリット1:移動平均線を使うのでわかりやすい
移動平均線の設定も簡単で、どのFX業者でも使うことができます。
移動平均線が揃うのを待つだけなので、初心者にも簡単にパーフェクトオーダーが確認できます。
メリット2:トレンドの流れがわかりやすい
移動平均線の向きや幅でトレンドの流れがわかりやすいです。
トレンドの流れが分かりやすいと、エントリーに集中しやすくなります。
メリット3:タイムスケールに関係なく使える
パーフェクトオーダーは特に指定の時間足は有りません。
自分のスタイルに合わせて、トレードができます。
デメリット1:パーフェクトオーダーがなかなか成立しない
移動平均線の期間の設定にもよりますが、なかなか成立しない場合が有ります。
成立してもエントリー前に、パーフェクトオーダーが崩れてしまったりすることが有ります。
チャートのタイムスケールを変えながら、エントリーチャンスを待たなければいけません。
デメリット2:パーフェクトオーダーが成立してもトレンドが続くわけではない
パーフェクトオーダーが成立しても、トレンドが長期間継続するわけでは有りません。
トレンドがあまり続かなかったり、すぐにもみ合いに転じてしまうことも多々有ります。
まとめ
パーフェクトオーダーは取引の補助的な使い方をするテクニカルです。
相場が上昇トレンドなのか、下降トレンドになっているのか判断しやすく使いやすい手法となっています。
完璧に機能するわけでは有りませんが、トレードの補助的なものと考えれば単純で分かりやすいテクニカル指標です。