MT4のEAと言えば、自動売買を思い浮かべますが、トレードをサポートする補助的なEAもあります。
中でも便利なのが、売買をサポートしてくれるEAで、これが有るとトレードの負担がだいぶ改善されると思います。
その中でも特におすすめしたいのが、独自の売買パネルを使うHT_Simple_Panelです。
今回はHT_Simple_Panelを紹介したいと思います。
HT_Simple_Panelとは
HT_Simple_PanelはHT FX (MT4・MT5で快適トレード)で配布されている裁量トレード用の補助EAです。
このEAの特徴は、独自の発注パネルで売買ができるようになります。
MT4の標準のものより、かなり使い勝手が良いです。
HT_Simple_Panelでは発注前に損切り利確ポイントを決めて発注と同時に指値、逆指値の注文をすることができます。
保有しているポジションの管理がとても簡単にできます。
トレーリングストップの設定やブレークイーブン(同値撤退)も簡単に設定できます。
イチオシにおすすめの機能が分割決済機能です。
MT4の分割決済はめんどくさいですが、HT_Simple_Panelでは簡単に分割決済ができるようになります。
表示/非表示も割り振ったキーに設定できますので、じゃまになることは有りません。
ダウンロード方法
HT_Simple_Panelのダウンロード先はこちらになります。
ブラウザなどにアドブロックなどのプラグインを入れていたり、広告表示の制限をしている人は一旦解除してください。ダウンロード先のパスワードが表示されない場合が有ります。
HT FX (MT4・MT5で快適トレード)のページをよく読んで、ダウンロードのパスワードを入手し、ダウンロードしてください。
現時点での最新バージョンはV1.12です。
Expertsフォルダーにインストールする
HT_Simple_Panel_V1.12.ex4をダウンロードしたら、インストールするMT4を起動させてください。
起動したらメニューからデータフォルダーを開くをクリックしフォルダーを開きます。
データフォルダーのMQL4→Expertsを開き、ダウンロードしたファイルを移動します。
そしてMT4のツールバーに有るナビゲーターを開き、エキスパートアドバイザーの上で、右クリックし、メニューから更新をクリックしてください。
これでMT4にHT_Simple_Panelはインストールされます。
HT_Simple_Panelはインジゲーターではないので、必ずExpertsフォルダーにファイルを移動してください。
後はナビゲーターのエキスパートアドバイザーから、使いたい通貨ペアにドラック&ドロップします。
すると設定パネルが開きますので全般タブの自動売買を許可するにチェックを入れてください。

MT4のツールバーにある自動売買のボタンを押してEAの稼働を許可します。
初期設定では上の画像の位置に表示されますが、パネル左上の白いドットをドラッグすれば移動可能です。
白いドットが表示されていない場合は、パネルをクリックしてみてください。

HT_Simple_Panelの主なパラーメーターと機能の説明
HT_Simple_Panelのにはいろいろなパラーメーターが有ります。
パラメーターは日本語で書かれていて、取っ付きやすいと思います。
カラーや常時位置の変更なども可能です。
それでは簡単にパラメーターとその機能をみて見たいと思います。
チャートの空いている所で右クリックし、エキスパートアドバイザー→設定を開いてください。
パラメーターの入力タブをクリックするとパラメーターの調整ができます。
おすすめの注文/決済機能
デフォルトの状態では、一括決済のボタンしか有りませんが、SellとBuy別に決済することもできます。

売買別決済ボタン表示をtrueにします。
するとHT_Simple_PanelにExit SellとExit Buyのボタンが現れ、個別に決済できるようになります。

HT_Simple_Panelのスプレッド表示の右横に有る三角を押すと、条件パネルが出てきます。

デフォルトで表示させる場合はパラメータの条件パネル初期表示をtrueにします。

このパネルはIFDやOCO注文、指値/逆指値を決めてエントリーする場合に使います。
IFD注文も簡単で条件パネル下のSellまたはBuyをクリックします。
例えば売りの予約注文をする場合は、条件パネルのSellをクリックします。

するとチャートに上から黄色いドットライン、青いソリッドライン、緑のダッシュドットラインが現れます。
青いライン(Sell)はエントリーラインです。(Buyの場合は赤いラインです)
エントリーしたい場所にラインをドラッグして移動します。
黄色のドットラインは、損切りラインなのでドラッグして移動させます。
緑のダッシュドットは、利確ラインです同じ様にラインを移動します。
そうすると条件パネルの決済逆指の数値も自動で変更されます。

次にOrderをクリックすれば、予約注文が入ります。

もし、そのままエントリーしたい場合は、メインパネルのSellをクリックすれば、利確と損切りを同時注文しエントリーします。
予約注文を設定途中で辞める場合は、条件パネルのSell、またはBuyをクリックすれば中止できます。
とにかく視覚的に損切りから利確ポイントを確認でき、そのままエントリー、または予約注文できるので、とても扱いやすくなります。
また損切りのドットラインや、利確のダッシュドットラインをドラッグして動かすと、リスクリワードレシオが下の画像のように表示されます。

HT_Simple_Panelはマネーマネージメントに対応しています。
パラメーターの自動ロットの下にあるリスク比率を入力すれば、資金とロスカット幅から計算し、自動でロット調整をしてくれます。

デフォルトではリスク1%になっています。
条件パネルのロット数の右横にチェックを入れれば、自動で資金に対するリクスを計算したロットを自動で入力してくれます。

損切りのラインをドラッグして変更すると、ロットが自動で調整されます。

一般的に言われる、リスク2%ルールを自分で計算する必要もなく、自動でロットを反映してくれるのでとても便利です。
ポジションを管理するのに最適
ポジションを持つとポジション別決済パネルが開きます。
この決済パネルがとても使いやすいです。

- ①:通貨ペア
- ②:売りポジション/買いポジション
- ③:決済ボタン
- ④:分割%決済(デフォルトは50% パラメーターで調整可)
- ⑤:分割ロット決済(デフォルトは0.01)調整可
- ⑥:トレーリングストップ(チェックボックスでON/OFF 初期設定は20pips)調整可
- ⑦:ブレークイーブン(チェックボックスでON/OFF 初期設定は10pips含み益で損切りラインを建値に移動 パラメーターで調整可能)
- ⑧:売買ロット数
- ⑨:損益(pips表示)
- ⑩:損益
HT_Simple_Panelではマジックナンバーでポジションを管理しています。
デフォルト設定では、HT_Simple_Panel経由で注文したポジションしか、決済パネルに表示されません。
HT_Simple_Panelを経由しないで注文したポジションを、HT_Simple_Panelで扱える様にするには、パラメーターの上から2番めの項目、他ナンバー処理をtrueにしてください。

他通貨ペアもまとめて管理したい場合は、パラメーターのポジション別決済パネルの他通貨対応をtrueにすると、全ての通貨ペアを管理することができます。
トレーリングストップやブレークイーブンをtrueにすれば、MT4標準仕様の物よりも遥かに使いやすくトレーリングストップの設定などができます。

分割決済のパターンが2種類有ります。
一つはパーセント決済。
もう一つは指定ロット決済です。
標準のMT4で分割決済はできますが、こちらの方が遥かに使いやすいです。
手順も簡単で設定済みであればワンクリックで分割決済できます。
指定ロット決済は決済パネルで簡単に決済ロットを変えることができ、分割決済をする人にとっては、とても使いやすく扱えると思います。
パーセント決済も面白い機能で、アイデア次第でいろいろな使いみちがありそうです。
トレーリングストップも、決済パネルで数値の変更が可能です。
ブレークイーブンとは、指定したpips分の含み益が出たらストップロスを建値に移動し、逆行してもプラスマイナス0(手数料は考慮しません)にする決済方法です。
ブレークイーブンはパラメーターで数値の調整をします。デフォルトは10pipsです。
まとめ
本当にHTさんの作るインジやEAにはお世話になっています。
MT4標準の売買ボタンを使うより、断然に資金の管理もしやすくなりますし、決済をする時も2種類の分割決済が簡単にできるので、トレード戦略で分割決済を考えている人にはとてもいいツールだと思います。
利確や損切りを設定する際にも、視覚的にわかりやすくリスクリワードも分かり、なおかつ自動でロット計算をしてれて、初心者の方にもぜひ使ってほしいEAですね。