皆さんはFXトレードでエントリーする前に環境認識をしていますか?
トレードを初めた頃は一つの時間足だけ見て、トレードをしてしまう人は、少なくないと思います。
しかしFXトレードで一番に大事なのは、パターン認識や手法ではなく、環境認識が一番大事だと言うことです。
今回は簡単な環境認識について考えて行きたいと思います。
取引したい時間軸を決める
まずはじめに、取引したい時間足を決めます。
その人の生活スタイルによって変わって来るとは思いますが、監視する時間足を決めておけば、目線が固定して環境認識をしやすくなります。
例えば15分足をメインに取引をしている場合は、4時間足以上の上位足の動きを意識する。
5分足をメインに取引をしている場合は、1時間足以上の上位足の動きを意識した方が良いでしょう。
15分足をメインにして、30分足や1時間足を意識しても、時間軸が近すぎるので大きなトレンドの違いが有りません。
上位足を確認する場合は、ある程度時間が離れている、時間軸を確認しましょう。
移動平均線を確認してみる。
環境認識をするために一番簡単な方法は、移動平均線を使うことです。
例えば15分足で取引する場合20MA、80MA、320MA、1920MAの移動平均線を表示します。
これは20MAを基準に、1時間足の20MA、4時間足の20MA、日足の20MAを表示させていることになります。
例えば15分足に日足の20MAを表示させるための計算方法は
1日=1440分 1440分÷15分足×20MA=1920
移動平均線のパラメータの期間の項目に1920を入力すれば15分足に日足の20MAを表示させることができます。
これで15分足のチャートを表示させていても、各時間足の20MAを表示させておけば、上位足の根の動きをある程度、把握することができます。
めんどくさい場合はMTF_MAと言うインジゲーターがありますので、簡単に表示できるようになります。

- 緑が15分足の20MA
- 青が1時間足の20MA
- 赤が4時間足の20MA
- 黄色が日足の20MA
上位足のトレンドを考察する
まず取引したい時間足を見た時に、全体のトレンドを確認しなければなりません。
例えば15分足では上昇トレンドのように見えるけど、上位足の4時間足で確認してみると、ちょうど下落トレンドの売り戻し形成している途中の場合もあります。


トレンドの流れは下位足より上位足のトレンドの流れのが本流になります。
4時間足が下落トレンドの時に15分足で上昇トレンドだと思って、買いの注文を入れてしまうと、あまり値幅が取れなかったり、エントリーしたらすぐに下落してしまうことが有ります。
エントリーをする前に、必ず上位足のトレンドを確認しましょう。
逆に上位足が、押し目や売り戻しを形成している最中だった場合、15分足で押し目や戻し売りの転換ポイントを狙うことができれば、損小利大の大きな利幅を取ることができます。
レジサポラインを確認してみる
上位足を表示させて、節目などに水平線を引くことが大切です。
押し目や、戻り売りの部分に水平線を引くと、そのラインがレジスタンスラインや、サポートラインとして機能する事が有りますので注意が必要です。

上の画像は4時間足チャートに水平線を引いたものです。
過去に数回に渡り反発したり、何度もブレークを試みている所に水平線を引くのがポイントです。
上位足でラインを引いて、下位足でラインを意識しながらトレードをすると負けも少なくなり、利益の取れるトレードができてくると思います。
トレード戦略を決める
エントリーをする前に、どのようなトレードにするかを決めなければなりません。
上位足で引いたラインをレジサポ転換したらエントリーするのか、レンジになる可能性が有るのならば、ライン付近の反発で逆張りをするのか、シナリオを考えて起きましょう。
そうすれば損切りポイントや利確ポイントが明確になり、損小利大のトレードができるようになります。
まとめ
トレードをする時は、全体の流れを見る必要が有ります。
小さな時間足のチャートばかりに気を取られて、大きなトレンドの流れを無視したトレードをしていると、思うように勝率を上げることができず、資金を減らしてしまうばかりです。
スキャルピング専門で取引している人たちも、上位足の流れを見て、利幅を伸ばしたり、ロットを調整しながら取引をしています。
相場環境を認識してルールやシナリを構築しトレードをするのが成功の秘訣です。