FXトレードはよく危険だと言われます。
テレビでは不景気になると、FXトレードで財産を使い果たした主婦や、破産してしまった人たちのインタビューを放映したりします。
FXなどを、あまり知らない人たちは、FXは危険と認識しているかもしれません。
本当にFXは危険なのか、考えて行きたいと思います。
FXトレードは危険と思う人
テレビや週刊誌は、金融取引で大損を出した人を、大きく取り上げます。
株やFXなどの金融商品で、大儲けしているトレーダーを胡散臭い人のように報道し、強欲な人間のように仕立て上げます。
投資や投機などの経験がない人は、儲かる、損するばかりをクローズアップし、ギャンプル的なイメージが強いため、金融商品は危険と考えている人が多いと思います。
バブルが弾けた頃を体験した人も、投資は危険と思っている人が多いです。
為替の変動リスク
確かにFXは、危険な面も有ります。
2015年1月15日のスイスフランショックはひどかったです。
ユーロ/スイスフランが数十分で、1ユーロ/1.20フランが約40%急落をしました。
ドル円で考えると、100円が60円まで一気に下がった事になります。
この急激な動きで、多くのトレーダーが資金を失い、FX業者でさえ損失を補填することが出来ず、破産してしまった業者も有ります。
スイスフランショックのような、超弩級の為替変動はめったにないですが、FX取引はコントロール出来ない危険な面も有ります。
ハイリスク・ハイリターン

FXはハイリスク・ハイリターンにも出来るし、ローリスク・ローリターンにもできます。
金融取引には、必ずリスクが有ります。
そう考えるとFX取引は危険なのかもしれません。
しかし、リスクを許容をできない人は、どんな取引手法を使っても勝つことはできません。
ゼロから始めて、リッチになった人は、必ずリスクを取っています。
世の中には、「ローリスク・ハイリターンで高収入!!」みたいな商材が、ネットでたくさん販売しています。
しかし考えてみてください。そんな手法が有るとしたら、絶対、口外はしません。
そのような方法があれば商材を販売する必要がないからです。
初心者の方は、ハイリスク・ローリターンで、大抵の人は退場していきます。
つまり、資金が少ないのにレバレッジを大きくしてエントリーし、少しの値動きで利確をします。
利確が早くなるのは、リスクを許容出来る資金がないためで、リスク・リワードが非常に悪くなります。
リスクを許容出来ないと小さな為替変動でロスカットされてしまい、本来は取れる利益を取り損なう可能性が有ります。
ハイレバレッジは危険なのか
海外のFX業者はレバレッジ規制がないので、レバレッジ1000倍の業者も有ります。
ハイレバレッジが危険なのは、資金が10万円しかないのに、10万通貨、20万通貨など、資金に見合わない取引量で取引をするからです。
例えば、10万円の資金でドル円を10万通貨を買った場合、10pips下がっただけで1万円の含み損が出ます。
すでに資金の1割が含み損の状態です。
FX取引でよく言われるのが、資金に対して損失は2%に収める方法です。
この資金管理方は、「投資苑2」のなかで提唱されている2%ルールで、多くのトレーダーが参考にしています。
仮に10万円の資金であれば、損失は2,000円以内に抑えます。
先程の例で考えると2pips下がっただけで2,000円の含み損になります。
しかし、レバレッジは自分で調整できるので、資金に見合った取引量を考えなければなりません。
資金管理やレバレッジは過去に記事にしていますので読んでみてください。
追証になるリスク
日本のFX会社を利用して、一番怖いのは為替の変動による追証です。
スイスフランショックでは多くのトレーダーは資金を失っただけではなく、追証も発生しました。
FX業者からは多額の証拠金の追加入金を求められ、期限内に入金が出来なかった場合は、裁判沙汰になる事が有ります。
そのため、私生活にも影響を受け、トレードから撤退する人もたくさんいます。
追証を防ぐには、海外FX業者にするしか有りません。多くの海外業者はゼロカットシステムを採用しているため、口座資金以上の料金を請求されることがなく、追証が発生しません。
FX業者のリスク
FX業者の事業の撤退や、日本国内在住者を対処に、サービスの停止などのリスクが有ります。
口座の資金は問題なく返金されますが、一番の問題は、ポジションを持っている場合です。
長期取引やグリッド取引などは、含み損も考慮したロジック戦略のため、損失が出ている時にポジションを強制的に解除されると、含み損が実損になってしまい、損失を出してしまう場合が有ります。
日本のFX業者はサービス停止など、あまり聞いた事が有りませんが、海外業者は過去に日本在住者を対象にサービスを停止した事が有りましたので、危険かもしれません。
海外業者の場合は出金拒否をする場合が有ります。
しかし話を聞いてみると、トレーダーが間違った手続きをしているため、出金ができないことが大半です。
海外のFX業者の出金方法が独特です。
例えばクレジットカードで入金した場合、入金金額まではクレジットカードに出金されますが、入金額以上の利益は銀行振り込みで出金しなければなりません。
また、海外FX業者はボーナスが手厚く、入金した金額に対して30%~100%のボーナスを提供する業者もあります。
100万円を入金した場合、100%のボーナスだったら、100万円のクレジットが手に入り、200万円の資金で取引ができます。
しかしボーナス分の100万円は、出金できません。もちろん説明にも記載されています。
しかし、出金ルールを理解していない人が、「出金拒否された」とSNSなどに投稿するのです。
まとめ
FXに限らず、金融商品取引は危険な面も有ります。
しかし、ほとんどがトレーダー自身でコントロールできるもので、取引を危険にするのはトレーダー次第です。
ご自身のトレードを理解していれば、危険な思いをすることもないと思います。
無謀な取引をすることもなく、取引を理解していればFXで利益を上げることも十分できます。
ギャンブル的な取引するのも、堅実な取引するのもアタナ次第です。